学校日記

≪校長室の窓≫  大きい人と小さい人

公開日
2013/10/02
更新日
2013/10/02

学校の窓

石中生の皆さんへ

今日もまた、私が尊敬する東井義雄先生の文を紹介します。

『大きい人と小さい人』

人間には大きい人と、小さい人があることを考えていただきたい。
自分のことしか考えない、これを小さい人間といいます。
僕は体が小さいからといって、恥ずかしいと思っている人はいませんか。
体の小さいことは、恥ずかしいことではありません。
性根(しょうこん)の小さいことが恥ずかしいんです。

こんな話があります。
受験に合格した中学生A君が、不合格になったB君を慰めに行き、
「僕だけ通ってしまってごめんね。」と、涙を流して謝った。
自分の力で通ったのですから、何も恥じる必要もないのに、
落ちた仲間の胸の痛みが「自分の痛み」になっているのです。
これをね。大きい人間というんです。

どうか皆さんも、体の小さいことなんか気にしなくていいが、
自分のことしか考えないような「ケチな人間」にならないでほしい。
「ケチなことが恥ずかしいことだ」と考えていただきたい。

そして、不幸せな仲間の胸の痛みが、
ちゃんと自分の胸の痛みになるような、
「大きさ」を求めていただきたいのです。