≪校長室の窓≫ 瞬間瞬間を生きる!
- 公開日
- 2013/09/12
- 更新日
- 2013/09/12
学校の窓
石中生の皆さんへ
昨日に引き続き、稲盛和夫著『生き方』(サンマーク出版)の中から、
印象に残った部分を、紹介しますね。
(以下引用)
結局のところ、人生とは、その「今日1日」の積み重ね、
「いま」の連続にほかなりません。
いまこの1秒の集積が1日となり、
その1日の積み重ねが1週間、1か月、1年となって、
気がついたら、
あれほど高く、手の届かないようにみえた山頂に立っていた…。
というのが、私たちの人生のありようなのです。
短兵急(たんぺいきゅう)をめざしても、
まず今日1日を生きないことには、明日は訪れません。
かくありたいと思い描いた地点まで、
一瀉(いっしゃ)千里に行く道などないのです。
千里の道も一歩からで、
どんなに大きな夢も1歩1歩、1日1日の積み重ねの果てに
やっと成就するものです。
しかし、そうして今日1日をないがしろにせず、
懸命、真剣に生きていけば、明日は自然に見えてきます。
その明日をまた懸命に生きれば、1週間が見えてくる。
その1週間を懸命に生きれば、1か月が見えてくる…
つまり、ことさら先を見ようとしなくても、
「いま」という瞬間瞬間に全力を傾注して生きることによって、
そのとき見えなかった未来の姿がやがて見えるようになってくるものです。
私自身もまさに、亀のような歩でした。
地味な1日の集積と継続によって、
いつしか会社も大きくなり、私を現在の位置にまで到達させたのです。
ですから、いたずらに明日を煩(わずら)ったり、
将来の見通しを立てることに汲々(きゅうきゅう)とするよりも、
まずは、今日1日を充実させることに力を注いだ方がいい。
それが結局、夢を現実のものとする最善の道なのです。
(引用終わり)
いかがですか。
私は、この文章を読んで、
相田みつをさんの「いま ここ」という言葉を思い出しました。
校長 堤 泰喜