学校日記

≪校長室の窓≫ 自己肯定感を育てたい

公開日
2013/05/22
更新日
2013/05/22

学校の窓

保護者の皆様へ

以前にも、このHPでご紹介しましたが、
こんな言葉を、目にしたことがあります。

皆が好意的なら
うぬぼれてダメになる
皆が批判的なら
萎縮してダメになる
好意50%
批判50%

「なるほどなぁ」と思う反面、これは大人にあてはまる割合であって、
こと子どもに接するときは、この割合ではいけないと思います。
昔から言われているように、「十褒めて一叱る」がいいと思うのです。

「否定から肯定へ」

最近、さまざまな場面で多用される言葉です。
私たち教師が子どもたちに接する時、
保護者の皆様がお子さんに接する時、
地域の皆様が本校生徒を見かけられた時、
どうしても、大人は、子どもたちの良くない点が目につくものです。
そして、それを指摘したり叱責したりすることが多くなりがちです。

もちろん、それも大切なことです。
子どもたちは、大人が教えなければ、
気がつかないこともたくさんあるのですから。
「ならぬことはならぬものです」という“会津藩の教え”が
流行語になっているのも、そのことが根底にあります。

しかし、それ一辺倒では子どもは育たないと思います。
「短所と長所は裏返し」という言葉あります。

まったく同じ状況なのに、見方を変えれば、それは短所も長所になります。
一方から見れば「動作がのろい」「もたもたしている」ことも、
反対から見れば「慎重である」ことにもなります。
「しつこい」が「粘り強い」に、
「落ち着きがない」が「行動的」にもなります。

否定が繰り返されれば、多くの子どもは自信をなくし、
「自己肯定感」を喪失します。
長所が伸びれば自信が生まれます。そして、「自己肯定感」が高まります。

教師や親や地域の人の“肯定表現”がたくさんある。
そんな環境の中で、石中生は、
しっかりと、そしてすくすく伸びてほしいと思います。
       
                              校長  堤 泰喜