集会 校長講話
- 公開日
- 2013/05/13
- 更新日
- 2013/05/13
学校の窓
明日から、いよいよ第1回テストですね!
今日のテーマは、「勉強をしよう!」です。
さて、皆さんは、なぜ勉強するのでしょう。
「高校へ行くため」
「立派な大人になって社会に貢献するため」
「自分の夢を実現させるため」
すべて正しい理由ですね!
ここで、もう一つ、覚えておいてほしいことがあります。
なぜ勉強しなければいけないのか。
勉強するといいのか。
それは、勉強すればするほど「頭がよくなる」からなのです。
「当たり前だよ!」と思う人も多いと思いますが、
実はこれは医学的に証明されているのです。
浜松医科大学の高田明和名誉教授は、次のように言ってみえます。
「人間の脳は、使えば使うほど脳細胞が増える」
「勉強するということは脳を使うこと」
「だから、勉強すればするほど脳細胞が増える」
特に、成長期の君達は、勉強すればするほど、
どんどん脳細胞が増えるのです。
よく“努力型の人”という言い方をしますが、
努力型の人は、勉強をすることによって、
実は自分自身で、自分の脳を活性化させ、進化させているのです。
そして、努力によって天才型に近づいていけるのです。
だから、先生が声を大にして皆さんに言いたいのは、
「今勉強せずして、一体いつ勉強するんだ!」ということです。
「いつやるか?今でしょ。」という有名な言葉もありますね!
次に先生の経験から、学力アップのコツを伝授します。
第1は、「授業を大切にする」ということです。
○すすんで手を挙げて発表しましょう!
間違えても構いません。間違えたことは必ず“記憶”に残ります。
「教室は間違える所」です。
○友達の発言・考えにふれて、
「なるほど」「すごいなぁ」と刺激を受けましょう!
授業はクラスのみんなで学びます。お互いに研き合う。
そのことを「切磋琢磨(せっさたくま)」と言います
○先生に質問をしましょう!
先生は質問されれば、とてもうれしく感じるものです。
○授業中の姿勢を意識しましょう!
本当に集中していれば、姿勢はおのずと良くなるはずです。
姿勢は“集中力のバロメーター”です。
○しゃべる人がいたら「静かにしようよ!」と、みんなで声を出しましょう!
「私語は許さない!」という雰囲気をクラスの中につくってほしいのです。
先日、ある学年の先生から、こんな話を聞きました。
「ある学年のあるクラスの生徒は、先生によって態度を変える。
優しい先生の時には、自分勝手にしゃべる人がいる。」
というお話でした。
先生はとても残念に思いました。
「人によって態度を変える…」
そう言う人は、「一生そういう“寂しい人生”を送っていくんだろうな」
とも思いました。
学力アップのコツの第2は、「教える」ということです。
わからない人がいたら教えてあげましょう。
それが実は、自分のためにもなるのです。
人に教えることで自分が本当に理解しているかがわかります。
また、ある教育学者が、次のような研究結果を発表しています。
(グラフ「学習方法による人間の記憶に残る率」を見せる)
実は、人間は人に教えることで、記憶を確かなものにできるのです。
学力アップのコツの第3は「復習」をしっかりやるといことです。
グラフを見てください。(グラフを見せる)
これは、エビングハウスの忘却曲線です。
もちろん、個人差はありますし、覚える量にもよりますが、
人間は、1日経つと、覚えたことのおよそ74%を忘れてしまうのだそうです。
だから、「復習」が大切なのです。
記憶がまだ残っているうちに何度も「復習」することによって、
記憶が確かなものになるのです。
学力アップのコツの第4は、「実現可能な目標を持つ」ということです。
イチロー選手の言葉にこんな言葉があります。
「ここまで来て思うのは、まず手の届く目標を立て、
ひとひとつクリアしていけば、最初は手が届かないと思っていた目標にも、
やがて手が届くようになるということですね。」
例えば、英語がいつも70点台だった人は、
「今度は80点台を目指すぞ!」
というように、実現可能な目標を立てるのです。
学力アップのコツの第5は、自分にあった“生活リズム”をつくることです。
人間は、大きく分けて、「夜型」と「朝型」に分かれます。
先生のおすすめは「朝型」です。
脳科学者の茂木健一郎先生の本にこんなことが書いてありました。
朝は脳の“ゴールデンタイム”です。
眠っている間に記憶が整理されていますから、
脳がクリアな状態になっています。
そのため、朝はもっとも脳がパワーを発揮しやすい時間帯です。
例えば、朝5時に起きて6時まで、1時間集中して勉強してみませんか。
朝の勉強!効果絶大です。朝ごはんもしっかり食べることができます。
早寝・早起き・朝ごはん!です。
学力アップのコツの最後は、時間の有効活用です。
1分あれば、英単語1つは覚えることができると思います。
時間を絶対に無駄にしない!
時間はすべての人に平等に与えられています。
時間を大切にする人は必ず成功します。
先回の集会でも紹介しましたが、
相田みつをさんのこの詩を読んで、終わりにしたいと思います。
時
アノネ
時は金なり
なんていうけれどね
時は「いのち」だよ
『いま』という
この時は
自分の一生の中の
一しゅんだからね
ガンバレ!石中生!
お話終わります。