朝、学校の周囲では、毎日同じような光景が見られます。同じ人がほぼ同じ時刻に、学校の前を通って行かれます。複数で登校してくる子どもたちの友達との位置関係は、ほぼ間違いなくいつも同じです。Ａさんの右側にＢさんがいる。これが逆になることは、まずありません。毎日繰り返される平凡と思われる光景が、とても安心感を与えてくれます。いつも目の前を通っていく人の姿が見えないと、今日は何かあったのかしら？と思います。平凡の繰り返しは、とても素晴らしいことのように思えます。そんないつもと変わらない朝、ご近所の女性が、ご自宅のお庭で育ててられたお花をくださいました。「よかったら持っていってください。」と声をかけてくださいました。「ありがとうございます」とお礼を言ったら、いろんな色のお花を丁寧に選んで摘んでくださいました。平凡な毎日の中に、文字通り「花を添えて」くださいました。頂いた美しいお花たちは、職員室の入り口で、子どもたちを迎えてくれています。