国語科より 書くことのポイント3
- 公開日
- 2020/04/22
- 更新日
- 2020/04/23
2年生学習サポート
3.「抽象的なこと」から「具体的なこと」へ
前回の終わりにありました、
「具体的なこと」から「抽象的なこと」への「言いかえ」だけでは解決しないという話に進みたいと思います。
上の1枚目と2枚目を見てください。
「この近くにあるケーキ屋さん、すごく評判がいいんだ。」
「食べる人側に立った気遣いをしているケーキ屋さんだよ。ショートケーキ、甘くておいしいよ。」
いかがでしたか。大まかな一文にすると、「近所にある、お客に気遣いができるショートケーキのおいしいケーキ屋」ということなのですが、聞いた側からしたら、
「気遣いとは、どんなことをしているのか」
「ショートケーキの甘さのイメージは、どんなものなのか」
上の二つを具体化しないとなかなか想像できません。そして、言いたいことが伝わっていないという結果になります。
3枚目を見てみましょう。
「お客さんのニーズに合わせてアレルゲンを除去して作成してくれる。
具体的には、卵・乳・小麦、それぞれの除去が可能で、フルーツアレ
ルギーにも随時応じてくれるんだ。お砂糖も控えめで、口に残り続け
ないしつこくない甘さなんだ。」
少し変わったでしょうか。体験文や感想文に必要なのは、この「具体的なこと」であることがわかります。