学校日記

2/19(月)朝会 校長より

公開日
2024/02/19
更新日
2024/02/19

今日の坂下中

 今年度最後の朝会ということで、振り返りと締めくくりを題材に以下のような話をしました。
「前回は雪が降ったことを話題にしましたが、先週あたりから急に暖かくなり、ちょっと早いですが春の訪れを感じるようになってきましたね。そして、3学年がそろっての朝会も今日がラストとなりました。3年生にとっては中学校最後の朝会です。
 前回から今日までに2つの大きな行事がありました。1つ目は公開授業研究会です。今回の研究会ではみなさんの授業の様子を見ようと、北は北海道、南は鹿児島から80名以上のお客さんが来られました。1・2年生のみなさんは教室を埋めつくす人にびっくりしたことでしょう。このようないつもと違う中でも、意欲的に課題に取り組む姿や楽しそうに仲間と語り合う姿があり、とてもよい雰囲気で授業が行われていました。そして、そのようなみなさんの様子を見て、多くの方から「とても仲の良い学級ですね」「礼儀正しい生徒ばかりですね」とお褒めの言葉をもらいました。中には、「きちんと整頓されているロッカーを自分の学校の生徒に見せるために写真を撮りました」という方もみえて、授業以外の所も見ているのかとびっくりもしました。こうした称賛の声をもらえたのも、普段からのみなさんの積み重ねの成果です。
 もう1つは各学年が春日台特別支援学校と交流会を行いました。3年生はオンラインで、2年生は坂下中にお迎えし、1年生は春日台に行ってと方法はそれぞれでしたが、今年度最後の交流を成功させていました。学年の先生から、障害があるからと分け隔てることなく、一緒に交流を楽しむことができていたとともに、みなさんが関わりをつくろうと主体的に取り組んでいたと聞きました。この取り組みは1981年から始まっているのですが、いつまでも変わらない形で交流が続いています。これからもこの伝統を大事にしながら、ここで得たこと、学んだことを大切にしていきましょう。
 今年度、朝会で私は3つのことについて言い続けてきました。今日は前回から今日までと共に、この1年間を思い浮かべながら、振り返ってもらいたいと思います。まず、一歩踏み出すことについて、現在、次を見据えて目標を実現するために動けていますか?また、今年度中に何でもよいので一歩踏み出せたでしょうか。次に、自分を大切にすることについて、心と体の健康を保てていますか。そして、自分のよさや魅力を見つけることができたでしょうか。最後に、周りの人を大切にすることについて、前回も話しましたが、「当たり前の日常は当たり前ではない」「周りの人の支えがあって生活できている」「思いは言葉で伝え合うことが大事」です。仲間の事を見つめ直し、多くの関わりの中で生きていることを実感してみましょう。
 さて、前回お願いした、3回目の生徒アンケートを集計しました。これまで「坂中を魅力ある学校とするためにどうしたらよいか」についてみなさんに考えてもらっていますので、今回もまずこの結果を分析してください。
 学年・学級の締めくくりにあたり、私の好きな2つの映画を例に話したいと思います。私がこれらの映画が好きな理由は、ラストシーンがとても素敵だからです。これらの映画の内容はDVDで見てもらえればと思いますが、この2つのラストシーンに共通しているのは、「これで終わりではなく、続いている」「主人公が大事なことに気付いている」「希望や期待を持たせて締めくくられている」点です。なので、見終わった後、「もう一度見たい」「魅力を誰かに話したい」気持ちにさせられます。この映画のラストシーンの効果は学年や学級の締めくくりが近づくみなさんも大切にすべきことではないでしょうか。「もっとこの学級で過ごしたい」「新しい学級でも生かしていきたい」と次につながる形をつくりあげることが今、求められるのではないでしょうか。そこで再度、自分が書き込んだレーダーチャートを踏まえ、どのようなことに取り組むべきか、あなたは何に取り組むのかを考えてみてください。先日、ある雑誌から坂下中学校について紹介してほしいと依頼があり、原稿を作成しました。私が今年度感じた坂中の魅力を書いたのですが、みなさんは自分の学校や学年、学級の魅力を聞かれた時、どのように紹介しますか。是非とも、締めくくりに取り組みながら、一人一人が魅力を語れるように取り組んでいってください。これで終わります。」