学校日記

9/2(月)2学期始業式 校長式辞

公開日
2024/09/02
更新日
2024/09/02

今日の坂下中

 今日から2学期が始まるのにあたり、私から次のような話をしました。



「みなさんおはようございます。1カ月半あまりの夏休みが終わりました。新学期のスタートを迎え、どのような気持ちで登校したでしょうか?「学校が始まるのが待ちきれなかった」という人がたくさんいると嬉しいですが、「まだ休んでいたい」「今日起きるのが辛かった」という人もいることでしょう。いろいろな気持ちをもって登校したと思いますが、気持ちを切り替え、早く学校のある日常を取り戻していきましょう。

 夏休み中、世の中で様々な出来事がありましたが、みなさんの心に残った出来事は何だったでしょうか。それとともに、SNSを使った誹謗中傷が話題となったり、台風・豪雨・地震・酷暑といった自然災害、コメ不足を初めとする食糧問題が起きたりしました。そして、川の事故ではみなさんと同世代の人が亡くなっていたり、オリンピック中も世界では戦争が続き、痛ましい惨状となっていたりするなど、私たちにも大いに関わる問題も噴出した1カ月半でした。

 一方、坂下中では夏休みに入ってからも大会に勝ち上がり活躍する部活動があったり、文化部を中心にコンクール・展覧会・コンテストが行われたりしました。そして、これまでの練習の成果を発揮し、大いに活躍をしてくれました。特に3年生はここまで、技能を高めるとともに、チーム作りや下級生の指導など本当によく頑張ってきたと思います。同級生・先輩に対し、みなさんで感謝と頑張りを称える拍手を送りましょう。

 さて、それでは、夏休みを振り返ってみましょう。夏休み前に「3つのこと」を大切にして過ごし、/なりたい自分に近づけようという話をしましたが、あなたなら100点満点で何点をつけられるでしょうか。手はじめに私の夏休みを紹介すると、終業式が終わって4日間は、部活動の応援にでかけたり今年度もバレー部の練習にお邪魔したりしていました。また、8月の終わり1週間もバレー部の練習にお邪魔したり2学期の準備をしたりしていたのですが、お盆休み期間を除いた1カ月余りは、黄金の織田信長像がある岐阜県にある岐阜大学で行われていた講習を受けていました。これは、県の教育委員会から「受講するよう」言われたのがきっかけだったのですが、愛知・岐阜・三重・静岡の小中高の先生や教育委員会の人と大学やオンラインで、ある時は講義を受け、ある時は話し合いをし、最終的には論文を作成し提出をしました。なにしろ大学は90分授業なので、5限まで授業がある日は朝6時に起きて、夜の8時に帰宅ということもあり、何度も心が折れそうになりました。その反面、新たな学びを得ることやたくさんの仲間と知り合うことができたので、ものすごい刺激にもなりました。もう一度やりたいとは思いませんが、振り返ると自分をブラッシュアップできた夏休みだったと思っています。それでは、みなさんの夏休みはどうだったでしょう。夏休み前にやるべし3カ条をお伝えしましたが、守れましたでしょうか。

 2学期のスタートにあたって、いつも話している3つのことについてお願いをします。一つ目、自分がこれから目指す姿を明らかにしておきましょう。二つ目、自分から、自分ができる範囲で自分や周りの人のために働きかけましょう。三つ目、1学期に課題となっていた挨拶をする。掃除をしっかりする。メリハリをつけることを実行しましょう。9月に入ってからはスポレク大会や文化祭に向けて練習や準備が始まります。これらは学級づくりや自分の成長につなげることができるよい機会です。1学期末のレーダーチャートを基に分析し、話し合いをして明らかとなった学級の強みを伸ばしたり、課題を改善したりするために、学級として個人として何に取り組むかぜひ、話し合ってください。そして、夏休み中、終業式に作成してもらったはがき新聞を読ませてもらい、一人一人が自分の成長を感じ、2学期への意気込みをもっていることを知り、とても頼もしく感じました。近々、各学年の掲示板に掲示しますので、仲間の思いを読んで自分の目標への推進力としてください。また、作成途中の人はこれからでも提出OKですので、2学期に向けての思いをぜひ、まとめてみてください。

 最後に、行事や学級づくりを進める上で1つお願いをします。それは、ミックスジュースではなく、フルーツポンチを目指してください。つまり、一人一人の多様性や個性を無理やりつぶして、1つにまとめようとするのではなく、それぞれの個性を生かしながら、同じ器の中で共存し、引き立て合い、一つのデザートとしていい味を出してもらいたいのです。よく見ると、フルーツポンチはいろいろなフルーツやゼリーがごちゃ混ぜになっているすごい世界ですが、どうすればこれが実現できるのか、おいしいデザートにできるかを各学級で考えてみてください。

 いつも言っているように、学校や学級は先生も含め、生徒一人一人の力で創っていくものだと私は考えています。そして魅力ある坂下中学校は一人一人が充実した2学期を送ることで実現できると私は思っています。1日1日を大切にし、達成させていきましょう。」

 生徒・教員が共に飛躍する2学期にしていきたいです。